@乳児期(希望) 母親的人物(かわいがる) 基本的信頼(安心)生きていく安心、
VS 基本的不信(不安) 生きていく不安
生まれてきてすぐの人間は非常に無力な生き物で、生存を助けてくれる人を常に必要としています。それが満たされている場合、人は世界を肯定的にとらえますが、例えば泣いても誰も応えてくらないなど満たされない場合は世界を否定的にとらえてしまいます。基本的信頼が満たされると「世界には自分を大切に扱ってくれる人がいる」という「希望」という感覚を得ることが出来ます。この希望という感覚は人格の一番奥底に存在する安心感、自己信頼感を表しています。この感覚が強ければ強いほど、何かが起こっても何とかなると考えられ、自殺をしないといわれています。また、自分の希望は全て叶えられるという全能感を得ることが出来ます。
この基本的信頼を与える存在は、母親も含め母親的存在となるもので、この存在となる人が子供を自分のように愛せるかどうかにこの感覚を得られるかがかかってきます。しかし、母親といえどいつも子供にかまってあげられません。ですから周囲の人々が母親が子育てに専念できるように助けてあげられることが、子供の基本的信頼を得ることにつながります。
乗馬との関わり
最近は核家族化が進み、母親は子供がまだ小さいうちは子供と二人だけの関係になってしまう場合がよくあります。そして子育ては母親だけになってしまいますから、負担も多くなり、子供をかわいがる環境から遠のいてしまいます。
ですから乗馬クラブに来ることは外界との接触となり、馬、指導員などとの交流によりストレスの発散にもなり、子育ての不安を和らげることができます。また、子供と親が一緒にレッスンで楽しむことで、さらに子供をかわいがれる環境をつくることができます。
愛馬の日などの中で母子で乗馬を楽しめる環境をつくり、レッスンなどでも応用していく必要があります。
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