B幼児期後期(目的)      家族

主導性(独立の欲求)  VS  罪悪感(他人を伺う)

身体的には大人とほぼ同様のことができるようになって独立の欲求が強くなり、今まで以上に大人をしのぐくらいにのびのびと振る舞い、主導権をとろうとしてきます。また知識もたくさん増えてきます。男と女の区別がつくようになり、遊びでは男は男の子らしい「新入的様式(戦争ごっこ、おしくらまんじゅうなど、攻撃的な遊び)」女は女の子らしい「包括的様式(ままごと、人形遊びなど家庭的な遊び)」の遊びをするようになってきます。また、知識が増えてきますから「なぜ、なぜ」という質問を大人によく投げかけてきます。この時期に必要な環境は、子供の話に真剣に傾け、丁寧に疑問に応え、一方で子供が調子に乗りすぎて社会の規則を破ったり人の気持ちを傷つけてしまった場合、厳しくしかることのできる両親や大人です。しかし、一方で叱られるのを恐れるあまり、自分に過度の禁止を課している子供もいます。この場合は子供に「主導的」であることを失わせないように慎重でねばり強い対応が求められます。

馬との関わり
 大人と同じ行動ができるようになり、また男女の区別ができてきます。ですから馬も大人と同じような内容をしたり、男の子らしい(競争、勝負など)、女の子らしい(馬の世話、飾り付けなど)馬の遊びをしたりと主導性を育てる遊びが必要です。その中で、ルールを破ったりした場合などにもやめさせることも必要です。しかし、この場合も相手はなぜかを理解できませんから注意しなければなりません。
この時期は主導性を獲得しますが、これはこれからの人生でいつも活性化されます。自分が主導権を発揮しようとすればそれによって誰かが傷ついてしまう状況は至る所で出くわすからです。ですから主導性を持って生きることは価値観の多様化した現代においてはとても難しいので、馬との関わりにおいて少しでも主導性を発揮できる環境を整えなければなりません。レッスンにおいてはある程度の規則を決めながらも、その中で子供が自由に遊びを発想できることが必要です。このようにある一定の決められたルールの中で新たにルールをつくる(群遊び)ことができると考えます。

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